2ちゃんねるの怖い話【アケミちゃん】

都市伝説

こんばんわやよいです

今回は2ちゃんねるで語られる怪談「アケミちゃん」を紹介します

少し長いお話なので二つに分けます

アケミちゃんとは

アケミちゃんは2ちゃんねるで語られる怪談(洒落にならない怖い話)の一つ

一人の大学生と電車内で出会う不気味な女性「アケミちゃん」とのゾッとする出来事について語られています

アケミちゃん

出会い

 大学に通う男子学生の主人公は、同じ大学に通う友人Aの家に遊びに行くことに

 時刻は午後9時過ぎ、友人Aの家は大学を挟んで反対側にあり、電車で乗り継いでもかなりの距離がある

 すこし面倒ではあったが、特にすることもない土曜の夜だったこともありAのアパートにむかうのであった

 乗り継ぎ駅のホームで待っているとき、ふと感じたことがあった

 ホームで待っている人が異様に少ないのだ

 土曜日の夜は人が少ないのかな?と思いながら特に気にすることなく来た電車に乗り込んだ

 乗り込んだ電車であったがこちらも人が少なく、酔っぱらいらしき二人組が乗っているだけであった

 気にせず携帯を弄りながらぼーっと過ごしていると乗っていた酔っぱらいは次の駅で降りて行った

 それと入れ替わるように同い年くらいの女性が一人で乗り込んできて、向かい側の位置に座った

 乗ってきた最初は気が付かなかったが、ふと携帯を弄るのをやめ顔を上げると、その女性はやたらに可愛いことに気が付いた

 黒のセミロングくらいの髪型で、ちょっと大人しめな感じ、モロにタイプの子だった

 しかし、自分は女性と話したこともないような彼女いない歴=年齢の自分には話し掛けるようなことはできなかった

 出会いなんてあるわけないよな、と心の中で思いながらその子を無意識に見つめてしまっていた

 間が悪いことにその子と目が合ってしまった

 慌てて目を逸らして窓の外を見ていたような素振りをする

 目的地の駅はまだ5駅も先だ

 次の駅で降りるべきか、しかしそれも余計不自然ではないか

 軽いパニックになっていると、クスクスという笑い声が微かに聞こえてきた

 男は正面を向くと、女性は男の方を見て楽しそうに笑っていたのだ

 そして楽しそうに

  「なんですかぁ?」

と話し掛けてきた

漫画のようなシチュエーション

 漫画のようなシチュエーションに浮かれながらも、冷静さを取り繕いながら

  「いや、外を見てただけだけど、、、」

と返すと、その子はあろうことかクスクス笑いながら

  「私のことみてたよね」

と言い男の隣に移動してきたのだ

 男は正直に見ていたことを話し、その後15分くらいその女性と話し込んだ

 女性はアケミという名前で、学部は違うが、男と同じ大学に通っていることがわかった

 しかし、その時は気が付かなかったが後になって会話内容を思い返してみると、明らかにアケミちゃんの言動はおかしかった

彼女の不審感

 最近話題になっていることを話したと思えば、急に何年も前の話をし始めたり

 同じ話を繰り返し話出したかと思えば急に無表情で黙ったりと

「可愛い子と知り合えた」と有頂天になっていた当時では気づいていなかったが後から考えると、彼女は

自分が見聞きしたことではなく、他所から伝わった情報をただ聞きかじって覚えただけのような不自然さと違和感があった

ただ、浮かれている自分にも感じる違和感が一つだけあった

それは、電車が揺れるたび

「カチッ…カチッ…」

とプラスチックのような固い軽いものがぶつかり合っているような変な音がする

何の音だろうと辺りを見渡すが、音の正体はわからなかった

アケミちゃんはその様子を見て

「どうしたの?」

と聞いてきたが、音の出所がわからず、別に気にすることもないと思い

「いや、とくに」

と流した

音の正体については後でわかることになる

徐々に感じる違和感

電車が目的地の前の駅に差し掛かったとき、アケミちゃんのバックの中で携帯がなった

バッグを開け、携帯を取り出そうとしたとき、中にあったものを見てしまった

 ボロボロにさび付いた異様にでかい中華包丁2本

明らかに10代の女の子が持つには相応しくない代物である

明らかに異様な光景だ

アケミちゃんはすぐにバッグを閉じてしまったが、その後も「カチカチ」という音は鳴り続けていたことから自分の見間違いではなかった

その音を聞いているうちに我に返った男はこの状況を分析することにした

そもそもこんな可愛い子が、目があっただけで唐突に声を掛けてくる状況がおかしい

そんな上手い話はないだろう

「この子ヤバい子なんじゃないか」という疑惑が出てきた

疑惑というよりもほぼ確信に近かった

そしてこのまま次の駅で降りるのはまずいと感じ、ひとまず次の駅で降りることにした

彼女から逃げなければ、、、

ただ降りるのではそのまま着いてきてしまう可能性がある

そこで手前の駅に停車後、発車直前のドアが閉まる寸前に降りることにした

そうこうしているうちに電車が駅についた

アケミちゃんを見るとまだ電話を続けているが、こちらをチラチラと見ているためうかつには動けない

目が合うたびに背筋に寒いものを感じながら愛想笑いを続け、発車のタイミングを伺う

そして発車の合図の音楽が鳴ったと同時に

「ごめん、ここで下りるから!」

と一方的に言って電車を駆け下りた

案の定アケミちゃんは対応できずにそのまま電車は発車し行ってしまった

ひとまず難を逃れることが出来たことでこれからどうしようかと考えることにした

ここから目的地までの道順など知るわけない

しかし次の電車に乗っていた場合、次の駅でアケミちゃんが待っていたら余計まずい

仕方なく男はAに電話をかけ、後で事情を話すからと住所を聞き、タクシーでAの家まで向かうことにした

Aの家につき、落ち着きを取り戻した男は興奮気味に電車内であったことを友人3人に話した

しかし友人たちには全く信じてもらえなかった

友人たちがゲラゲラと笑っているとピンポーンとドアチャイムがなった

夜の訪問者

時間はもう夜の11時近く

こんな時間に来客など当然あるわけがない

友人のBは「アケミちゃんじゃね?」と言い出した

そこで自分を含めた全員がその言葉を聞いて凍り付いた

その言葉を聞いた時の真っ青な動揺した顔を見たAは、「おい、さっきの話マジなのかよ…」といいつつドアスコープで来訪者を確認するために静かに玄関へ向かった

しばらくして玄関からもどったAは

「すっげー可愛い子がニコニコしながらドアの前にいるんだけど、、、」

と言ってきた

その間も何度もチャイムが鳴らされている

それを聞いた友人Cは、「お前マジなのかよ、何で後つけられてるんだよ、」と言ってきたが何で後をついて来れたのかわからない

男は「ひとまずほんとにアケミちゃんかどうか自分の目で見てくる」といい、静かに玄関まで行き、ドアスコープを覗いた

そこには困惑気味な顔をしたアケミちゃんがいた…

なんでついて来られるのか、ちょっと電車内で会話をした程度の仲ではないか

男は理不尽に感じたが、とりあえず部屋に戻り友人のA、B、Cにアケミちゃん本人であることを伝えた

そして4人でこれからどうするかを相談することにした

作戦会議

居留守作戦は使えない

部屋の電気がついているし、さっきまで大きな声で話をしていたのだから在宅なのはモロバレだ

次の作戦は男がクローゼットに隠れ、家主が玄関で対応するというもの

もし男のことを聞かれても知らないとしらを切るという作戦だ

しかしアケミちゃんは文字通り「アレな人」な可能性があるうえに凶悪な武器持ちだ、危険すぎる

そんな話をしていると玄関の外から

「〇〇(男の名前)くーん、ここにいるよね?入っていくの見てたよー、何で逃げるの?酷いよ、ちゃんと説明してよー」

とアケミちゃんの声が聞こえてきた

それを聞いた友人Aは

「お前モロにつけられてるじゃねーか、自分の名前言ったのかよ!どうすんだよ!」

と焦り気味に言ってきた

前の駅で降りてタクシーでここまで来たのにどうやって後をつけたのか

色々な疑問は残るが、今更そんなこと考えても仕方がない

4人はそんな会話をひそひそ声でしていると、今度はドアの方から

部屋に響く狂気の音

キィ!ギギギギギギギギギ!

キィ!ギギギギギギギギギギギギ!

と金属同士をこすりつけあうような、非常に不快な音がし始めた

友人Aがまたドアの方に行き、外の様子を伺った

「おいやべーぞ、包丁でドアを引っ搔いてやがる…マジでヤバい人じゃねーか!」

と声を殺しながら言ってきた

その間も

「〇〇くーん」

と名前を呼んだり

「ちゃんと出てきてお話しようよ」

と、行動と言動が全くかみ合わない事をやっている

そんなときドア越しに

「うるせーぞ!何時だと思ってる!」

と怒鳴り声が聞こえてきた

どうやらこの騒ぎでお隣さんがキレてしまったのだろう

怒鳴り声の後、金属音とアケミちゃんの声が止み、一瞬の沈黙の後、

「うわっ!なんだこいつ!」

という声がしてドアが激しく閉まる音がした

そしてまたさっきの金属音が鳴り響く

何が起きたのか、隣の人は大丈夫なのか、状況はどんどん悪化してきている

ついに警察まで、

4人はその後もあれこれと対策を考えたが、どうにかできそうな打開策はなく、どうすればいいか考えていると

窓の外からパトカーの回転灯の光が見えた

サイレンの音は聞こえなかったが、どうやら誰かが警察を呼んだらしい

4人は助かったとホッとした瞬間、外から

「待ちなさい!」

という声の後に誰かが駆け抜ける音がしてその後すぐに静かになった

ようやく訪れる平穏

その後今度は玄関のチャイムが鳴り、

「大丈夫ですかー」と声が聞こえてきた

どうやら警察官が訪ねてきたようだ

助かった

友人がドアを開けて事情を話すとどうやらアケミちゃんは警察官の一人を突き飛ばすとアパートのフェンスをよじ登り逃げて行ったらしく、現在追跡中とのことであった

彼女がアケミという名前であること、同じ大学の学生であることを伝えたところ、しばらくアパート周辺を巡回してくれる事、緊急時の連絡先等を伝えると警察官は帰って行った

ちなみに警察に通報したのは隣の人だった

隣人の話によると怒鳴りつけた途端にアケミちゃんが無言で中華包丁を振り回してきたので、慌ててドアを閉めて警察に通報したらしい

ちなみに、大学にアケミという学生は在籍しておらず、警察は結局身元の特定すらできなかった。

終わらない恐怖

アケミちゃん事件から1か月が過ぎたころ、アイツは再び現れた。

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