こんばんわやよいです
今日はにちゃんねるで語られている「テンソウメツ」という話を紹介します
【テンソウメツ】
ドライブの帰り

ある日娘とドライブに出かけた父親
なんとない山道を進み、娘を驚かせようと思い舗装をされていない脇道に入り込んだ
娘の制止が逆に面白くなり、父親はどんどん先に進んだ
急に止まるエンジン

山奥にどんどん進んだところで突然車のエンジンが止まってしまう
山奥なので携帯電話も繋がらず、車の知識もないので娘と途方に暮れてしまう
仕方がないのでその日はそのまま車中泊をし、次の日の朝から歩いて、昼に寄ったドライブインに行くことにする
車の中で寒さをしのいでいるうちに夜になった
聞こえてくる声
夜の山は無音で、たまに吹く風で木々がざわめく音が聞こえる
どんどん時間が過ぎていき、娘は助手席で寝てしまった
自分も寝るかと目を閉じたとき、何か聞こえてきた
声か音かわからないが「テン・・・ソウ・・・メツ・・・」って感じで何度も繰り返している
最初は聞き間違いだと思い込んで目を閉じたが、音がだんだん近づいてきている気がして目を開けた
現れた異形の者
白いのっぺりした何かが、めちゃくちゃな動きをしながら車に近づいてくるのが見えた
形はウルトラマンの「ジャミラ」のような頭のないシルエットで足は一本のようだった
その者はケンケンパのように跳ねながら両手を振り回して身体全体をぶれさせながら向かってくるのだ
父親は怖くなり叫びそうになったが、なぜかその時は「隣で寝てる娘が起きないように」と変な気が回って、叫ぶことも逃げることもできなかった
「ソレ」は車のほうに近づいてきたが、どうやら車の横を通り過ぎていくようだ
通り過ぎるときも「テン・・ソウ・・メツ・・」という声が聞こえていたが、その声もだんだん聞こえなくなった
おかしくなる娘
声が聞こえなくなり、振り返っても「ソレ」の姿は見えなかったため、父親はホッとし助手席で寝ている娘を見た
そこには助手席の窓から娘のことを覗く「ソレ」の姿が
「ソレ」は頭がないように見えていたが胸のあたりに顔がついており、恐ろしい顔でニタニタ笑っていたのだ

父親は怖いという感情を通り越して、娘に近づかれたことに怒りを感じ「この野郎!」と叫んだ
叫んだとたん「ソレ」は姿を消し、同時に娘が跳ね起きた
怒鳴り声で起こしてしまったと思い、娘に謝ろうとするも娘は、
「はいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれた」とブツブツつぶやくだけ
寺に駆け込む
なんとかこの場を離れようと思い、ダメもとでエンジンをかけてみるとエンジンがかかったので
とりあえず来た道を戻ることにした
運転中も隣の娘はまだ「はいれた」とつぶやいている
早く人のいる場所へ行きたくて車を飛ばし、ようやく街の明かりが見えてきた
そのころには娘のつぶやきが「はいれた」から「テン・・ソウ・・メツ・・」に変わっており、顔も娘の顔じゃないみたいであった
家に帰るにも娘がこんな状態じゃどうしようもないと思い、考えながら運転を続けていると寺が目に入った
夜中であったが寺のところへ娘を引きずって行きチャイムを鳴らした
住職らしき人は娘を見るなり「何をやった!」と言ってきた
山に入って変な奴を見たことを話すと住職は残念そうな顔をし、気休めにしかならないだろうがと言いながらお経をあげて娘の肩と背中をバンバン叩きだした
その後は住職の家で一晩を過ごした
「ヤマノケ」に憑かれた娘
娘は「ヤマノケ」というものに憑かれたらしく、49日経ってもこの状態が続くならこのまま一生元に戻ることはないとのことであった
住職は娘を預かってなんとかヤマノケを追い出す努力はしてみると言ってくれた
「ヤマノケ」は女に憑くらしく、あのまま家に帰っていたら妻も憑かれてしまっていたのだという
1週間たったがまだ娘は住職のところにいる
毎日様子を見に行くが、もう娘じゃないみたいでニタニタ笑ってなんともいえない目つきで父親を見るのだ
早く元の娘に戻ってほしい
遊び半分で山には行くな
【考察】
ヤマノケとは?

姿は、首がない体に一本足で、胸のあたりに不気味な顔がついており、ケンケンパのように一本足で跳ねるようにして前へ進むといわれている
移動する際、「テン・・・ソウ・・・メツ・・・」という謎の声を発する
女性にのみ憑依する怪物で、憑かれてしまうと正気を失ってしまい、その状態が49日を過ぎても続くようであれば一生身体から離れることはないとされている
さらに憑依された女性に他の女性を近づけるとその近づいた女性も憑依されてしまうという話もある
テンソウメツの意味とは?
この物語に出てくる怪物が口にしている「テン、ソウ、メツ」とは何か調べてみるとこんな説がありました
- 「転」…転じる、乗り移る
- 「操」…操る
- 「滅」…滅ぼす
この説から、乗り移られた女性は自らの肉体が滅ぶまで操られ続けるということになります
舞台はどこの山?

モデルとされている山は宮城県と山形県の県境にある「田代峠」であるといわれています
この田代峠は自衛隊機の墜落事故があったそうですが、この墜落機、左翼のみが失われた状態で発見されました
通常墜落事故はその機体の速度や燃料などから火災や爆発が起きるはずですが、付近に木々がなぎ倒されたような跡はなく、まるで垂直に不時着したようだったそうです
そのような不思議な状況からUFOによるものではないかとされ、田代峠はUFOの名所とされています
おしまい
今回は、女性にのみ憑りつく怪物ヤマノケが登場する怖い話「テンソウメツ」を紹介しました
憑りつかれたら最後、ほぼ祓うことは不可能というところが救いのない怖い話です
もしあなたが女性とドライブをしていて、舗装されていない山道を発見しても絶対入ってはいけませんよ
あなたの大切な人が変わり果てた姿になるかもしれませんので、、、
コメント
怖💦